こんにちは。B4の井上と、M1の田口です。
今回はドイツのGSI加速器施設で実験に参加したことを報告します!
私たちは、放射線の一種である高エネルギーイオンを用いた有機ナノワイヤの創成をテーマとして研究を行っています。
普段は国内の加速器施設で加速された高エネルギーイオンを用いて実験を行っていますが、先輩の信岡さん (D3) とともに、ドイツに1週間ほど滞在し, Maria Eugenia Toimil-Molares 先生のもとGSI加速器施設で実験を行いました。
GSIは世界的に有名な加速器施設で、線形加速器UNILACをはじめ、
現在はFAIR(Facility for Antiprotons and Ions Research)と呼ばれるRIビーム加速器の建設も進んでいます。
私たちの実験で利用する線形加速器(UNILAC)の見学はもちろん、現在建設中のFAIRも外から見学させていただきました。(線形加速器については、2022年9月に信岡さんが投稿したBBSもぜひご覧ください!)
写真 FAIRの外観を一望できる展望台にて
FAIRは、世界13か国が参加する国際加速器施設です。
ちなみに、日本は参画していません…ちょっと悲しいですね。
完成すれば、通常は宇宙の奥深くにしか存在しない物質をつくることができ、
ビッグバンから現在までの宇宙の進化について新たな洞察を得ることができると期待されています。
施設規模がとても大きく、2017年から建設が続いていますが、25個の施設が建設予定のうちまだいくつかの建物だけができた段階でした。これらが全て完成したらとても圧巻なのではないかと思います。
写真 研究施設で見学させていただいたグローブボックスとSEM 所々に注意を面白く表す掲示があるところがとてもユニーク。
また、加速器施設だけでなく、併設された研究施設も見学させていただき、活発な研究風土を肌で感じました。
研究施設は非常に洗練され、老若男女・国籍問わず、活き活きと研究活動に取り組まれている姿が印象的でした。
訪問最終日には、私たちの研究について皆さんとディスカッションすることもでき、非常に有意義でした。
英語で自身の研究を発表するのは苦労しましたが、放射線化学を通じて海外の研究者・学生の方と交流できる機会は、非常に刺激的で、これからの研究活動に向けて良い経験となりました。
この場を借りて、受け入れてくださったMaria Eugenia Toimil-Molares 先生方や、貴重な機会を与えてくださった関先生に深く感謝申し上げます。
写真 受け入れてくださったMaria Eugenia Toimil-Molares 先生と
最後に空き時間に散策した街の様子をお伝えします。
写真GSI周辺の街(ダルムシュタット)の様子
周りは綺麗な住宅街で、街の人もフレンドリーですれ違う時に手を降ってくれたり、下校中の小学生と英語で会話する機会もありました。
写真 飛行機の時間まで散策したフランクフルト市内 朝のルーマー広場
滞在していた1週間、ずっと良いお天気に恵まれました。ドイツでは、春は天気が崩れやすいらしく、ことあるごとに現地の方から「ラッキーだね!」と言われました。